一筋縄では逝かせない★
ハプニング40
「何だって?」
家来は懲りずにカメに話掛けました。
「ん?まあ、関係ない…かな?だけど話してあげよう」
カメもどうやら暇な様で話してくれる様です。
気紛れらしいです。
「何か、仲間が見付かったって」
あっけらかんと言い放ちました。
「え、誰が」
「うーん…おじさんだって。何かオカシイ」
「…」
なんとなく家来はホッとしました。
初めての手掛かりだったからでしょう。
「他の人達は?」
「さあ?」
「他にも仲間がいるんだろ?電話で連絡とれないのか」
「僕達の目的は人助けではないからねぇ…」
「じゃあ、お前等の目的って何だよ」
「さあ?」
「――…はあ」
埒があかない、と家来は前方を見て 、
「あ、」
「そうそう、あそこに行くんだよ」
固まりました。