一筋縄では逝かせない★
「…あ、忘れてたわ」
女神はカラメルソース入りプリンシューの最後の一口を食べ終え、唇の端についたカラメルソースをぺろりと舐めながら呟きました。
「これ…」
足元に転がるロボットカメを拾い上げ、こほんと咳払い。
「あのカメと…連絡できるのよね?」
あぶなあぶな、危うく衝動に任せてぶっ壊すとこだったわ、と女神はロボットを持ち上げ、じーっと観察し始めました。
「わたし機械音痴だからなぁー…」
ロボットカメにはいくつもスイッチやらボタンやらがついていて、簡単には使いこなせなさそうです。
ひたすらぽちぽちがちゃがちゃといじくり回していた女神は、しばらくしてあるものの存在に気づきました。
「…そういえば…この受話器みたいなの何かしら」