一筋縄では逝かせない★
「黒い箱を探すのを優先させましょ。何かわかるかもしれないし」
「…そう、ですね」
「どうしたのよ」
「黒い箱の気が、1ミクロンも感じないんです」
何やら緊迫した雰囲気を、
「…あっ!ヤッホーー!!」
という声が壊しました。
「ちょっ、お前さん何言って…あ!」
機械音が少し混ざった声の後におじさんの声が続きました。
「「どこ行ってたんだよ!!」」
でまたその後に、元居た者・後から来た者双方の声が重なりました。
「船長!」
「父ちゃん!」
「ミッシェル二号!」
「お前等!」
「再会ー、良かったね。もうはぐれちゃダメだよ」
ミッシェル二号は船長の肩を叩きました。