一筋縄では逝かせない★
「…そういえば…この受話器みたいなの何かしら」
ようやく重要なことに気がついた女神は、受話器らしきものについている、M1、とさりげなく書かれたボタンをぷち、と押しました。
それを合図に、
プルルル……
なにやら通話音のような音が鳴り始めました。
「あ…あれっ?なんか…通じてる??」
思いがけない事態にわたわたと慌てふためく女神の耳に、
『…はいはーい?どーなた?』
テンション高めの声が飛び込んで来ました。
テンパった女神は、
「は…はろー?あい、あむ、めが……びー…う゛、う゛ぃーなす??」
誰かさんたちみたいな片言英語で答えたのでした。