一筋縄では逝かせない★
…と、その時です。
「う…ぅあっちっっ!!」
「んな…何やってんの!?」
叫び声を聞いておばあさんが声の方へ顔を向けると、
「も…も…燃えてる!!!!あ…熱いっっ!」
犬が燃える尻尾を必死ではたいていました。
「ちょ…ちょっと!熱いのは分かったから暴れないで!!そんなに暴れたら…火が…!」
−次の瞬間。
「いやぁぁぁぁぁぁっっ!!」
二人の周りにあった草木に火が燃え移ったかと思うと、ごうっ、と音をたてて巨大な炎が目の前に燃え上がりました。