一筋縄では逝かせない★
「お茶…いいや!この際何でもいい!!いい加減何か飲まんと干からびてしまうわ!!」
おじいさんは1人、ぶつくさ言いながら森の中をさ迷い歩いていました。
「ばあさんの熱過ぎる緑茶とぽたぽた焼きが恋しい…」
独り言はエスカレートしていきます。
(ぐうぅーー)
「あんなに菓子食べたのにもう腹が鳴っとるわい…」
おじいさんは近くにあった切り株に腰を休め、ふと空を見上げました。
「…何じゃあの煙は…。」
煙をじっと見つめ、
「陶磁器の工房かも!!」
がばっと切り株から腰を上げ、一目散に煙の方向へ駆けて行きました。