一筋縄では逝かせない★



「ちょっと!どうしてくれるのよ?!私たち、これからどうなっちゃうの?」



おばあさんは心配になって叫び声をあげました。



「大丈夫。こうなったのは俺に責任があるんだから俺が責任もってお前を守るよ。」



犬が歯が浮くような台詞を吐いていますが、おばあさんは聞く耳を持ちません。



「そんな軽いノリにノってられる状況じゃないでしょ?あんたデリカシーがないうえに空気も読めないのね!」



かなり不機嫌になってしまったおばあさんを今は誰にも止めることはできません。



「ん?これは何かしら…?」



迫ってくる炎のそばに何かのかすが落ちていました。



「これは…おかき?…おじいさんよ!おじさんはこのそばにいるわ!」



「根拠がない。ただの推測だな。」



犬がピシャリとおばあさんに言いました。



おばあさんはこれが桃子が置いたものだということも、キジが食べ残したものだということも、おじいさんが和菓子が嫌いだということも知らないのでした。




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