一筋縄では逝かせない★
「…腹が鳴っとる。」
おじいさんは燃え盛る炎を前に呆然としていました。
辺りには食べ物の気配はありません。
かといってこれ以上歩き回る気力もありません。
「どっかから高級な湯呑みが降ってこんかなぁ……あぁ…やっぱり今はそれより何か食ったほうがいいんだろうなぁ…」
脱水症状に空腹も重なり、朦朧とした頭でおじいさんは必死に考えました。
こだわりの追求はとにかく後回しです。
「…ばあさん…メシはまだかっっ!?」
思わずおじいさんは叫びました。