一筋縄では逝かせない★



(―シュッ)



「ん…?なんじゃ?」



何かが降ってきた様です。



「…え?バナナ?何でバナナがこんな所に…」



降ってきた何かは黄色く鮮やかなバナナでした。



「ん…?んんん?」



ソレを拾おうと屈むその先の地面にも点々と並ぶ黄色いソレが…



「…誰じゃ!!まったく!綺麗な森を汚しおって!」



伊達に芝刈りしてる訳じゃないからな!―と呟きながら、1本2本とバナナを拾っていきます。



「―腹が減っては戦は出来ぬじゃな!天からの恵みに感謝じゃ」



おじいさんは手を合わせ天を仰ぎました。



その光景を見て、にんまりする一匹の猿がいました。



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