一筋縄では逝かせない★
「…も…燃えてますよっ!桃子さんっ!!」
キジがばたばたと羽を動かしながら叫ぶと、
「み、見りゃ分かるわよ!な…何で燃えてるのよっっ…じゃなくてっ!大変!!おじいさんが!」
明らかに動転した様子で桃子が答えました。
そうしている間にも、炎はどんどん勢いを増していきます。
「クソキジ!今すぐ火を消しなさい!!」
桃子が炎を指でびしっと指しながら言いました。
「む…無茶ですよ!こんな大きな炎、どうやって消せって言うんですか!!」
「あんたの羽で扇いだらどうなのよ!」
「酸素が供給されて逆にもっと燃えてしまいます!」
「うっさいわね!冗談に決まってんでしょ!?真面目に答えないでよっっ!!」
「こんなときに冗談言ってる場合ですか!?」
「黙りな!冗談なんかじゃなかったわ!本気だったっての!!」
「もっ…桃子さんっ…冷静に…っ!」
「とっとと…消せーっっっ!!このクソキジがーっっ!!!」
桃子は絶叫しました。