一筋縄では逝かせない★



「!?何か今…もの凄い寒気が…」



猿は辺りをキョロキョロと見回します。



「な…何もねぇよな…ははっ、気のせい気のせい!」



額にはどっと汗をかいています。



「俺も喉渇いてきたなぁ…じいさんに全部バナナあげちまったし…とっとけば良かった…」



目の前には、バナナを美味しそうに食べるおじいさんの姿。



―ごくり



「俺、何やってんだろ…」



気付けば、猿は木に爪をたてていました。




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