一筋縄では逝かせない★
「ちょっと!あんたがこんなに役に立たないやつだとは思わなかったわ!」
桃子は何もすることができなかったキジに怒鳴り付けました。
キジは内心、
「桃子さんがまたあの目で1人は怖いなんて言うからだろ。」
と、さっきまでのことを思い出します。
さすが、おばあさんと桃子は親子(偽りでも)。
やり方が全くもって同じです。
「とりあえず下に降りるのよ!」
桃子とキジは地上に降り立ちました。
「よーし。消しなさい。馬鹿キジ。あんたの頑張りを見届けるわ。」
にんまり笑って桃子は炎のそばにあぐらをかきました。
その炎の向こう側におばあさんと犬がいることも知らずに…。