一筋縄では逝かせない★



「ちょっと!犬!」



おばあさんは犬を消えかかっている炎の前に立っている犬に話し掛けます。



「私…なんか幻覚が見えるわ!」



かなり焦ったように眉間にシワをよせます。



「どうしましょ…。あぁ!年かしら!」



「現実逃避してねえで受け入れろよ…。」



犬の言うことも聞かずおばあさんは耳を塞ぎ、頭を抱え込みます。



「おーい。お前何でそんなめんどくさい性格なんだよ…。」



「ちょっと!私が何も言わないからって好き勝手いってんじゃないわよ!」



おばあさんが怒鳴ります。


「それより。あいつらがここにいるってことはじじいとまだ会ってないってことだろ?」



「そうだわ!こいつらより早くおじいさん見付けなきゃ!行くわよ!犬!」



おばあさんは気合いを入れ直しました。




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