一筋縄では逝かせない★



「…っでも桃子さんっ!おばあさんと犬さんがここにいるということは、お二人はまだきっとおじいさんと会っていないということでしょう…?」



キジが恐る恐る発言しました。



あのババアあのクソ犬あのババアあのクソ犬あのババアあのクソ犬……



辺りの気温が一気に5℃くらい下がるほどに濃厚な負のオーラを身体中から発散しまくっていた桃子は、キジのその言葉に、



「…は!」



と呟きました。



「…あんたなかなかやるわね…」



…褒められた!!



キジは驚きながらも喜びに顔を輝かせ、



「ありがとうございますっ!」



と言おうとし、



「あのクソババアのことを“おばあさん”だなんてなかなかの度胸だこと…」



桃子の言葉に顔を引きつらせました。



「…とっとと背中に乗せなクソキジ!これ以上あいつら二人を見ていたら、気分が悪くて吐きそうだわ!!」



助けて、とキジは小さな声で呟きました。




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