一筋縄では逝かせない★
「まだこの辺りって…どこ!?」
桃子は思わずキジに食って掛かりました。
「し、知りませんよ!そもそもこれが本当に猿とおじいさんが残したものとは言い切れませんし…」
「くっ…でも!今はこれしか手掛かりがないのよ…!?」
「あ…これは!」
「何かあったの!?」
「…見てください…」
キジが指し示した先には、不自然に凹んだ地面。
「まるで誰かを引きずって行ったような…」
「誰が誰を!?」
桃子は青ざめた顔で尋ねました。
「分かりません。でも…これをたどっていけば…お二人に会うことができるかもしれません!」
「行きましょ!」
「…はいっ!!」
桃子とキジは走りだしました。