一筋縄では逝かせない★



その頃キジと男は完全に置いてきぼりを食らっていました。



「…あ、キジさんっ!ここ見てください!!」



「どうしました?」



「ここに…誰かの足跡が…」



「…あ、本当ですねぇ。うーん、これは…地下足袋??」



「ひょっとして…あのおばあさんが探していたおじいさんの足跡でしょうか??」



うーん、とキジはしばし沈黙しました。



「…見なかったことにしましょう。」




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