君の全てが・・・
「別にいいです。」
無理に送んなくたって!!
『無理にじゃねぇ。』
こいつっまた人の心を!!
『紗菜ちゃん。送られてやって??』
そう言ってきたのは、俊君だった。
「で・・・でも!!」
『そいつ!!本気で付き合うとか初めてでさ!!何してやって言いか分かんない見たいで、昨日実は健から電話来てさ、付き合う事になったけど何すれば良いかわかんねぇって言われてさっ!!とにかく送り迎えはしてやれっつといたんだ!!』
「・・・えっ!!」
小声で言われたから他の人には
聞こえなかっただろうけど、
私にはちゃんと聞こえた。
何だ!!こいつも付き合うの初めてなんだ!!
あっ違うか!!
本気で付き合うのが・・・って
・・・本気??
本気・・・なの??
そう思ったら、
急に恥ずかしくなってきた。
きっと今私の顔は、
真っ赤なのだろう。
「良いよ。送られてあげる。」