君の全てが・・・


なんだ!!

やっぱり本気なんかじゃなかったんだ。


最初から、私の自惚れ。


あいつにとって、

私は・・・

ただの暇つぶしだったんだ。


私は2人に目を向けずに電車へ乗り、学校へ向かった。



教室のドアをあけると、

皆は初めて
健と、この教室のドアを
空けた時の様に、
驚いた顔をしていた。


ー当たり前か。

アレからずっと、

健と2人で
この教室へ入ってたんだもん。


「おはよ皆!!」

『紗菜??城谷は??』

「ん??ああ!!別れた!!」


椿の問いに、私が平然とそう言うと、教室の中が騒然とし始めた。


すると急に、
後ろから誰かに引っ張られた。


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