君の全てが・・・
それから、
健は毎日学校へ
来るようになった。
最初2人で教室へ入ってきた時、少し胸の奥が痛んだ。
ごめん。素直に祝えなくて・・・
帰り、健が一緒に帰ろうと言ったのを、紗菜ちゃんが拒否してた。
だから俺が
少し助け舟を出した。
すると彼女は少し頬を染めて、
『送られてあげる。』
・・・と言って笑った。
・・・良かった。
その気持ちと共に、
この笑顔が俺に向けばいいのに。
・・・そう思った。
それから毎日のように、紗菜ちゃんと健は、行きも帰りも一緒になるようになった。
・・・これで良いんだ。
でも、
ある日その想いは崩れていった。