恋のメロディ
恋のメロディ
恋の歌
「佐藤陸君…」
廊下を歩いている途中、知らない女の子に声をかけられた。
「私とメール友達になって下さい…」
誰?
なんで急に俺?
知らない女の子とメール出来ないし、
断ろう……。
「……えっと、」
~♪~♪~♪
断ろうと思ったときに彼女の携帯から流れたメロディ。
「あっ、ごめんなさい…」
彼女の携帯から流れたメロディはマイナーなバンドの新曲。
「……その曲…」
「あっ、知ってますか…?」
知ってるもなにもそのバンドは俺の好きなバンドだ。
「いいですよね、このバンド」
バンドを褒めてもらえたことと、彼女の笑顔が少し気になって俺は…
「いいよ」
「え?」
「メール、しよ?」
いいよ、って答えたんだ。