草食系肉食男子と夢子チャン
この人は何で泣いてんだろ…。



俺にはさっぱりわからない。



背負ってきた物とか今までの辛さとか、全く気にならない。



やっぱり俺って冷めてんだよな…。



「君とずっと連絡を取りたかった。事情は妻から聞いていてね、井坂グローバルとは敵対してるから私も力を貸したい。」

「井坂グローバルには興味なんかありませんよ。僕の興味がある事はスミスさん、あなたの会社が置かれてる立場です。」

「はははははっ!!随分単刀直入に物を言う人だ!!そうだね、この不況でうちは今までで最大の危機にある。」

「そうみたいですね、表向きは何等変わりないように見えますが。」



今がチャンスだ。



イイ時にこうなってくれたと思う。



「回避するには僕が必要。そうでしょ?」

「あぁ、若いのになかなか優秀だな。」

「2年程待っていただければサクッと解決しますよ。まずはゆっくり高校を卒業しますので。」



そこから詳しい話しをした。



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