草食系肉食男子と夢子チャン
皆が帰ったから教室に戻るとリツがあたしの机に座ってた。



何で帰ってナイんだろ…。



教室には誰もいなくなっててリツがボーッと時計を眺めてた。



「リツ…。」

「………来いよ。」



周りに人がいないからリツが素に戻ってる…。



ゆっくり近付くとグッと腕を引かれてリツの上に座らされた。



「これは何だ。」

「ピアス…。」

「自分でやったわけねぇよな?そんな度胸ねぇだろ。」

「桐島君にしてもらった…。」

「お前は何がしてぇわけ?俺を妬かせてぇのか?」



妬かないじゃん…。



あたしが何したって妬かないくせに…。



「リツはあたしの事好きじゃないんだ…。」

「答えになってねぇから。」

「いくら心配かけようとしても全然心配してくれないし!!あたしが困ったって助けてくれないし!!リツの気持ちが全然わかんないよ!!」



今日は泣き過ぎだな…。



3回目の涙だ…。



< 141 / 415 >

この作品をシェア

pagetop