草食系肉食男子と夢子チャン
何かしたら忘れられそうで…。



「お帰りなさいませ若様」

「尚人は?」

「自室でございます」



尚人の部屋をノックナシで開けた。



うわっ…。



見ちゃいけない物を見てる気がする…。



「お兄様!?あっ、これは…」

「続けてくれ…申し訳ない…」



あいつ女いるんだな!!



てっきりチェリー君かと思ってた…。



昔口説き方は教えてやったけど…。



リビングに出ると義理の母親がいた。



「……………」

「気にしないでどっか行ってくれて構いませんよ」

「尚人に取り入るつもり?」

「いえ、僕は尚人のが後継人に相応しいと思ってますから。それとも兄弟が会っちゃいけないんですか?」

「あなたに会社は渡さない」



それだけ言われて母親はリビングから出て行った。



親父に愛されてない義理の母…。



尚人のおかげでで成り立ってるこの家庭。



昔から居場所なんかナイ。



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