草食系肉食男子と夢子チャン
尚人の条件は満たした。



『一人暮らしがしたいから何とかしてくれるなら』そう言っていた尚人。



これで俺は尚人との約束は果たせたわけで。



「さすがお兄様ですね!!ありがとうございます!!」

「いや、お前の演技もなかなかのもんだったぞ」

「エヘッ!!じゃあまた今度!!」



少しモヤモヤが解消された。



そのまま家に帰るとベッドには緑のモッコリ感…。



まだ寝てやがる…。



「夢子!!起きろクソ女!!」

「あっ、おかえりリツ…。早かったねぇ~…」

「何時だと思ってんだ?今0時過ぎてんだけど」

「えぇぇぇ!?あたしそんなに寝てたの!?ご飯作ってないっ!!」



まぁ俺が妬いて疲れさせるような事したんだけど。



でも起きて笑顔で主人を迎えるのがペットの仕事だろ。



「とことんムカつくなぁ?」

「で、でもリツがあんなにするから…」

「腹減ったから食わせろ」

「何を!?」

「夢子」



また寝とけ。



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