草食系肉食男子と夢子チャン
22時が過ぎた時、ドアが開く音と共にサヤカさんが戻ってきた。



「まだいたの!?」

「おかえりなさい!!リツは…」

「今車止めてるけど…」



走ってエレベーターに向かった。



リツの口から先に聞いておきたいんだもん…。



しばらく待つと開いたエレベーターのドアから疲れた顔の愛しの王子様…。



「うわっ!!何してんだ夢子!!」

「元カノさんがいるんです…」

「元カノ!?」

「茶色い髪ですっごい美人な人…」

「あっ、目の下に泣きボクロある奴?」

「そう!!」

「元カノじゃねぇよ…」



その一言に安心してリツと中に入った。



元カノじゃなくてよかった…。



そう思った瞬間、リツを見付けた謎の女が立ち上がった。



「先日はお忙しい所どうもありがとうございました」

「いえ、今日はいかがなさいました?」

「納得行く答えを聞きに…」



先日とか納得とか…。



意味わかんない…。



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