草食系肉食男子と夢子チャン
言ってくれたらこんな気持ちになんなかったのに…。



「あの人と付き合えばイイじゃん…仕事も理解してくれるみたいだし!!あたしみたいなガキより大人の女のが合ってるんじゃん？」

「何その言い方」

「別に普通だけど？思った事言っただけだよ」

「あっそ。じゃあガキはさっさと寝とけよ」



何なの…。



リツが悪いんじゃん!!



悔しいしムカつくし…。



あたしが何でここにいるのかわかんない…。



ムカつく…。



そのままベッドを占領して眠った。



目が覚めるとリツが仕事部屋から出て来る音が聞こえて起きるに起きられない…。



カチャッと開いたベッドルームのドアの音で咄嗟に目を閉じた。



近付く足音にドキドキする…。



ベッドに座ったリツが優しくあたしの頭を撫でた…。



何これ…。



「ごめんな…」



小さな声でそう言ったリツはクローゼットから着替えを出して部屋を出て行った…。



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表紙・目次

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