草食系肉食男子と夢子チャン
勉強しろって事だよね…。



英語とか…。



「やれないなら別れるしかねぇし。きれいごとで済むような世界じゃねぇから」

「うん…」

「自信がないなら辞めとけ。いつでも逃がしてやるから」

「何でそんな事言うの?」

「決めるのは俺じゃなくて夢子だからだ」

「違うよ!!リツの気持ちが知りたいんだよ!!あたしの気持ちはリツ次第だよ!!」



我慢してた涙が溢れてしまった…。



畳に落ちる無数の涙はポタポタと悲しい音を出した…。



リツの足音が近付いた瞬間、ギュッと物凄い力で抱きしめられた…。



苦しいくらい強い力で…。



「夢子のくせに偉そうな事言ってんなよ…」

「うぅっ…」

「離したくねぇから…側に置いときたいから言ったんだろ…。そのくらい気付けバカ」

「リツっ…」

「泣く為にこんな離ししたんじゃねぇよ…。明るい未来の為だ」



リツが物凄く暖かい…。



焦ってる…。



あたしに…困ってる…。



もうどうしようもないくらい好き…。



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