草食系肉食男子と夢子チャン
絶対バカみたいなこと言ったんだろうな…。



生きて行けねぇ…。



その日は1日気分が優れないまま家に帰って来た。



俺とは逆に夢子の気分はやっぱり最高…。



「夜ご飯どうする?」

「あんまり食いたくねぇ…」

「じゃあ適当にコンビニで買ってきちゃおうか」

「ん~、行くなら俺も行く…」



今日は何だか離れたくねぇし…。



手を繋いで外に出てみた。



寒っ…。



「何か髪型が学校のリツだからちょっとドキドキしちゃう」

「さみぃな。もっと寄れ」

「超ラブラブっぽい…」



こんなの後は望むなよ…。



言っとくけど今の俺は正常じゃねぇんだ。



「俺グレープフルーツジュースとヨーグルトでイイ…」

「あたしパスタ~」

「なぁ、家に帰ってもヒマじゃね?」

「お仕事は?」

「旅行前に片付けた」

「じゃあDVDでも借りに行こうか!!」



たまにはゆっくりした時間も必要だろ。



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