草食系肉食男子と夢子チャン
カフェで話した店長らしき女と愛について語り合ってからオフィスに戻った。



何も聞こえない?



「よぉ、リアは?」

「リア?何でリア?」

「さっきまでいたじゃん」

「は…?」

「俺の神聖なるオフィスをよくも汚してくれたな零」

「見た?若様見た!?」

「声聞いたから退散してやったよボケ」

「ならイイや。はい、これがまとめといた書類」



零はリアの事好きなんだろうか…。



二人でいても女の話しはしない零…。



「リアの事好きなんスか?」

「教えね」

「マジなの?」

「別に?俺が恋してるように見える?」

「見えない…」

「俺、簡単に人を好きになれないから。リアには悪いけど俺は多分これから先、誰の事も好きになんない」



少しは好きだろ…。



じゃなきゃ本性見せたりしない…。



「愛してはいないけど俺の中では大事な奴だから」

「へぇ~、零ってよくわかんね」

「若様もやっと過去の恋から抜け出せただろ。夢チャンのおかげ?」



そうかもな…。



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