草食系肉食男子と夢子チャン
ソファに座る昔好きだった女は写真で見るより…。



俺の記憶の中のリエより遥かにキレイになってた…。



「律汰…」

「どちら様?」

「えっ…」

「前にお相手した方だったら失礼ですがお引き取り願います」

「待ってよリツ…」

「ウソ。覚えてねぇわけねぇよ…。零、外せ」



頭を下げて零が部屋から出てった。



昔の感情はもうナイはずなのに…。



顔見た瞬間あの頃の気持ちが甦ったようだった…。



夢子にあんな事言ったくせに…。



涙を流しながら俺を見つめるリエを無意識に抱きしめてしまった…。



「律汰っ…会いたかった…」

「俺もズット…」



辞めろ…。



俺は夢子が好きなんだろ…。



何してんだよ…。



その時聞こえたガシャンと言う嫌な音…。



振り返れば夢子がいた…。



元カノと抱き合ってて…。



それを夢子が見てる…。



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