草食系肉食男子と夢子チャン
どことなくリツに似てて切なくなる…。



「お兄様と何かあった!?」

「知らない…」

「待ってよ夢チャン…」

「あたしに構わないで…」

「そんな顔しててほっとけるわけないでしょ!!」



今は優しくしないで…。



また涙が溢れた…。



そのまま尚人君に手を引かれて泣きながら夜の街を歩いた。



この手がリツじゃないのが悔しい…。



連絡すらしてこないリツ…。



あたしはもういらないのかな…。



「うわっ、雨…。走るよ!!」



途中で降って来た雨に濡れながら尚人君と走った。



そしていつの間にかあたしは尚人君の部屋…。



「今タオル持って来るから」

「ごめん…」



濡れた服を脱ぎながら中に入った尚人君…。



タオル頭にかけてワシャワシャ拭いてくれた…。



「フラれたとか言ってたけどなんで?」

「……………」

「まぁイイや、シャワー使ってイイから。変えの服は~…これでイイ?」



もうどうでもイイ…。



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