草食系肉食男子と夢子チャン
もしかしてただのオモチャのエアガンだと思ってたあの黒い物体は…。



マジガン?



「ぎゃぁぁぁぁ!!あたし昔お兄に銃向けた~!!」

「た、弾は入ってなかったと思うし!!それにほら、セーフティロックとかってあるっぽいじゃん!?」

「信じらんない…。だからあの時慌てふためいて…」

「マジで聞かなかった事にしてっ!!」



あたしお兄の事全然疑いもしなかった…。



まさか蘭チャンはボスとやらの娘…。



「ヤクザ?」

「違う違う!!政府が雇ったりしてるし!!」

「何でうちビンボーだったの?」

「隠してたから…かな…」



お兄がスパイ…。



スパイって何?



香辛料?



それはスパイス?



なんて頭がパニックに陥ってた時だった。



零さんの携帯が鳴り出して皆でハッとする。



リツだ…。



「はい、零。夢チャンなら今一緒。代わる」



あたしに携帯を差し出した零さん…。



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