草食系肉食男子と夢子チャン
もう立ってられない…。



そう思った瞬間に律汰君の身体が離れた…。



「ここまでだ。最後までしたらつまんねぇ女になりそうだしな?」

「……………。」

「イイ顔してんじゃねぇよ…。立て。」



タオルを解いてくれて手を差し出された。



その手を掴んで立ち上がるとそのまま寝室に…。



「寝るぞ。いつまで泣いてんだよ…。」

「だって…。」

「別れたくなっただろ?」

「なんないもん…。」



意地だ。



もう絶対律汰君の心をあたしのにする…。



「俺にハマんじゃねぇぞ…。」

「もうハマってる。律汰君もあたしにハマればイイ…。」

「俺は女にはハマんねぇよ。」

「それでも好きになってくれたらイイの…。」



あたしの律汰君にするんだ…。



こんなに好きなのに…。



「夢子、お前変わってんな…。」

「どこが?」

「普通見込みなかったら離れてくもんだ。」

「見込みなんてなくても今からだもん。あたし負けず嫌いだから。」



絶対勝つんだ。



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