草食系肉食男子と夢子チャン
お互い学校に電話を入れて休んだ。



やっぱり頭が痛いのかボーッとしてる夢子…。



「会社行くけどどうする?」

「あたしも連れてって?」



何か弱った夢子ってカワイイ…。



会社に連れて来て俺のオフィスのソファに座らせた。



「寝ててイイぞ」

「ちょっと寒くない?」

「だから家で寝ときゃよかったのに…」

「だってそばにいたかったんだもん…」



カワイイ事言ってんじゃねぇよ…。



俺用の毛布を持って来て夢子に掛けてやった。



「リツの匂いがする…」

「黙って寝とけ」



絶対疲れから来てんだ…。



会長なんかさせなきゃよかったな…。



「失礼しまっ…」

「何?」

「寝てるんですか?」

「何か体調わりぃみたい。で?」

「あっ、これ下から上がって来た書類です」

「あいよ」

「変わりましたねリツ…」

「そうか?」

「顔が優しくなったと思いますよ」

「さっさと仕事しろ!!」



部下って恥ずかしい…。



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