草食系肉食男子と夢子チャン
見てるこっちがヒヤヒヤしてくる…。



どうかバレませんように…。



「お兄さ、何か隠してる?」

「別に」

「ウソだ!!お兄が『別に』って言う時は絶対何かあるもん!!」

「隠してねぇよ!!」

「お母さんに電話してみる」



そういう家族のゴタゴタ、僕の前で辞めてくれるかな?



どうかお母様、夜勤でありますように…。



「もしも~し、うん、お兄があたしにウソ着いてた事!!お母さんは知ってたの!?ウソ!?ひどくない!?」



何かバレたっぽい?



それにしては反応が薄いような…。



やっぱり知ってたんじゃねぇかな…。



「おめぇが言ったのか…」



とにかく首が契れそうになるくらい横に振った。



絶対俺じゃないっス!!



リエの報告書はすぐにシュレッダーにかけたし…。



俺が無意識に…。



「絶対言ってナイです!!」

「だったら何だよあの態度!!」

「凪さんがヘマした…とか?」



そういった瞬間グーが頭に…。



純粋に痛い…。



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