草食系肉食男子と夢子チャン
耐えられないだろうし。



愛がない井坂家みたいになりたくない。



「デートしてください」

「えっ!?」

「今回のお詫びに私と、デートしてください」

「それは…」

「恋人に悪い、ですか?」

「はい…。俺がデートなんてしたら泣いちゃうんじゃないかと…」

「かわいらしい女の子なんですね。私とは大違い!!」

「いえ!!真美さんも十分かわいらしい方です!!」

「ふふふっ!!ありがとうございます。もうイイです!!諦めますから」

「申し訳ないです…」



よかった…。



デートなんてしたら夢子が号泣だっつーの…。



こうして俺は綺麗に見合いを断れた。



部屋に戻るとソファに座って暗い顔の夢子。



俺が途中でいなくなったからだろうな。



「お前はそんなに俺が信用出来ねぇのか」

「バレてた…?」

「あぁ、さっきの俺だけじゃたんなかったわけ?そんなに俺にお仕置きされてぇか」

「ち、違うっ!!」



マジでカワイイなぁ~…。



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