草食系肉食男子と夢子チャン
きっとあの日だ。



パーティの日…。



「俺のチビ達があんなのに負けるかっつーの!!」

「うん…」

「大丈夫だから。夢子とチビは俺が守ってやるからな?」



それでも内心喜べない自分がいた。



もし…三谷の子だったら俺は愛せるだろうか…。



愛のナイ家庭で育ち、愛を子供に与える事は出来るんだろうか…。



「社長、少しおやすみになられてください…」

「いや、イイんだ。仕事してた方がイイ…」



余計な事なんて考えるな…。



俺は夢子が好きだ。



夢子から生まれて来る子は…夢子の分身。



純粋に愛す。



毎日そんな事ばっかり考えた。



そしてやっと卒業。



夢子と出会ったこの場所で、また俺達は始まる。



「早く書けよブタ」

「書くよ~…うるさいなぁ~…」

「なんか言ったか?お仕置き」

「…………もっとして?」



卒業式の日に夢子と結婚した。



俺は…ズット夢子を愛してるから。



なっ?



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