草食系肉食男子と夢子チャン
学校帰りに夢子を車に乗せてスーツに着替えた。



「いつ見てもその変身イイね。」

「何がだボケ。」

「そのワックスで髪流すと超大人っぽいの。カッコイイ…。」

「だったらヤらせろ。」

「その発言最低ですね。」

「何とでも言え。あ、会社行ったら俺はリツだからな。ついでに敬語だぞ。」

「わかりましたリツ!!」



大丈夫かねぇ~…。



まぁ一緒にいる時間は少ないからイイか。



「今日から雑用ビシビシ頼め。くだらない事も頼めよ~。」

「「はぁい!!」」

「じゃあ夢子、頑張れよ。」

「ラジャ!!」



俺は自分のオフィスで仕事があんだわ。



一緒にいたいが為にパシられるなんて健気だな…。



どうにかしちまいてぇ。



しばらく仕事してたら夢子が来た。



「零さんがIDくれた!!」

「あっそ。用事は?」

「コーヒーお持ちしました!!」

「そこ置いとけ。で、3秒で出てけ。」



やりづれぇ~…。



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