草食系肉食男子と夢子チャン

年配の男性の声…。



「失礼ですがどちら様でしょうか？」

「父だ。」



父!?



お父様!?



「少々お待ちください!!」



超渋い声だったぁ…。



でも貫禄たっぷり…。



「リツ、お電話です!!」

「誰からだ？」

「お父様。」



あたしがそう言った瞬間にスタッフの手が止まって一斉にあたしに視線を向けた。



な、なんか悪いことしたの!?



「やってくれたな夢子…。」

「えっ…。」



眉間に寄るシワで機嫌が悪くなったのはわかった…。



でもあたし何も言われてないし…。



Ritsu's Room と言う名の自分のオフィスに入ってった律汰君…。



「ごめん夢チャン…。私が悪かった…。」

「えっ!?零さんが!?」

「若様の父親からの電話は取り次ぐなと言われてて…。伝えるの忘れてました…。」

「でも…親子ですよね？」



皆の気まずい表情からして…な、何かこの話しタブーっぽいです!!