草食系肉食男子と夢子チャン
零が帰ってからは家に夢子と二人きり…。



軽く気まずい…。



だって夢子がよそよそしいから…。



「おい…。」

「はい!?」

「何なの?その態度…。」

「だって恥ずかしくて顔見れないんだもん…。」



乙女だな…。



からかい甲斐がある。



「夏になったら旅行行こうか。二人でプライベートビーチとか。そのうちお前の親にも挨拶行かなきゃな~。」



なんてな。



それを聞いた夢子…。



目がキラッキラしてる…。



「今のウ…。」

「超嬉しい!!それってちゃんとした彼女!?あたしその辺の温泉とかで十分!!ってか親に挨拶とかマジで!?ヤバイ~…。」



ウソなんだけど…。



俺そんなヒマねぇし…。



むしろ彼女と旅行とかどうでもイイし…。



旅行行くなら家でボケッとしてたいっつーか…。



えっ、どうしよう…。



「律汰君見たらお兄ちゃんも安心するよね!!」

「お兄ちゃん…。」



おいおい…。



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