先輩
「!!!!!」

目が合った。

「あっ!!ごめんね」

「いえいえ」

「俺は、2年の木村太郎です。名前とギャップが合ってないってよく言われます。」

先輩だったのか。

「アハハ。あっ!あたしは、1年の崎本なるみです。」

「笑ったなぁ」

「すいません。」

「キミ自分の事カワイイって思う?」

「はぃ?無いに決まってるじゃあないですか!!」

「じゃあそろそろ俺は、行くよ」

「あの.......。」

「キミはすっごく可愛いよ。ドキドキする。」

すれ違いさまにそう言って来た。

それが、先輩との出会いだった。



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