カルマ

「…今回は何ヶ月この学校にいられるのかなぁー。」

ため息をつきつつも、目の前の戸を開けた。


「あの、すいません。転校してきた神野実菜なんですけど…」


「あー!今日からだっけ~?忘れてたよ~。俺はお前のクラスの担任の平木だ!よろしくなぁ~。」


この平木とかいう教師のいい加減さに呆れつつも、私は笑顔をつくった。


「そうだなぁー。HRも始まるしとりあえず教室行くかっ!」


「あ、そうですね…」


なんかこの先生疲れるなぁ…


「なぁーにしんきくさい顔してんだ!大丈夫だって!さっ、行くぞ!」


実菜は無言で頷く。


大丈夫だって、って別に心配なんかしてないんだけどなぁー。
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