プライベート・スカイ
オレの無愛想な顔を見てアマゾンは静かに笑った。

「かなり好きなんだねー?ま、しょうがないかぁ。ホラ、飲みなよ。飲んじゃえよ」

オレの態度にも動じず、ご機嫌とりもしない。
たまにそういう態度がイラっとするけど、今日はちょっと落ち着いた。

レイナと中川さんを見ると分かっていてもムカつくから、なるべく背中を向けて

オレはアマゾンと話しをする事にした。

「分かってんだけどさ…目の前で他の男と楽しそうにされるの見るとムカつかね?

しかも相手の男は気があるって知ってるし」

「え~?なに、アレ、そうなん!?そりゃーハラハラしちゃうね」

「だろー?これって普通だよな?」

「まぁね。でも言ってないんでしょ?」

「言えねーよ」

アマゾンはのんきに笑ってた。

「耐えなよ~じゃなきゃ仕事辞めさせるしかないじゃないの」

「…辞めさせる?」

「そーだよ、青山さんが居ない時だってお客の相手はしてるんだよ?レイナちゃん、指名多いし」

「…うーん…」

そうだよな。仕事辞めさせるって方法もあるよな。
そもそも、何でレイナはキャバなんかやってるんだろう?

やっぱお金?

普通そうだよな…
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