プライベート・スカイ
でもさ、別にキャバにこだわってないなら他の仕事だっていいんだよな。普通のOLでもさ。

単にお金目当てなら辞めてほしい。
心配だし。

自分の女が水商売してるなんて嫌だしな…

後で言ってみよう。
話し合えば分かってくれるよな?


気分が変わるようにとアマゾンもバカっ話しばかりしてくれて、ちょっとスッキリしてきた所で中川さんに声をかけられた。

「そろそろ帰ろうぜ。明日も仕事あるし」

…おやぁ?
今日は引きが早い。

そして何故か中川さんはチョーご機嫌。

「…そうですね。帰りますか」

まぁいいや。たらふく飲んだ中川さんを介抱しなくてすむから。

オレ達は支払いを済ませ店を出た。
見送るレイナ達の姿が消えると、中川さんが浮かれて話してくれた。

「青山~聞いてくれよ~」

「な、なんですか…」

「レイナをデートに誘ったらOKしてくれたんだ~」

「へー…ハァッ?!」

デート!?
おい、ちょっと待て!

「とりあえず映画とか行ってみるかなぁー?なぁ青山、どこか美味い店知らない?」

ちょっと待て、中川!デートって…

それはオレの女だ!
気安く誘ってんじゃねーよ!



…って言いたい!
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