プライベート・スカイ
自分が頑張ったら、ちゃんと返ってくるの。

それは給料だったり、周りからの評価だったり、お客様からの好意だったり。

自分が頑張るしかない業界。誰も私の代わりに仕事してくれるワケじゃないし、だから私も自分に責任持って頑張ってた。

例えSweetPainの事がなくっても、私はこの仕事は続けられるうちは頑張ろうって思ってた。

「やりがいならあるわよ!ちゃんと考えて頑張ってるんだから」

『そんなの誰だって出来る仕事じゃんか!男に酒飲ませて楽しくお喋りして──男をその気にさせればいいだけだ!』

「そんなに簡単じゃないわ!努力しなきゃお客だってつかないし、勉強だってしてるのよ!それって差別じゃないの!?」

『…頼む、仕事辞めろよ。金に困ってるなら…少しならオレだって助けてやれる。だから普通の仕事探してさ』

──やっぱり差別してるじゃないの。

私が努力してる全てを否定された気がして悔しい…!

「例えお金に困ってたって、透依に助けてもらおうなんて思わない!私、透依とはそんな関係になりたくないもの」

『レイナ』

「私、仕事も辞めないし中川さんとのデートも行くからね!じゃ切るわよ、オヤスミ!」
< 144 / 379 >

この作品をシェア

pagetop