プライベート・スカイ
【第三章】

・知らない空

【透依s'†Heart】






転勤で九州に来て、今日でようやく一週間。

引越しの荷物もほどかないうちに仕事が始まり、慣れないなりにもなんとかこなして

家に帰ると、ぐったり疲れて眠る毎日だった。

さすがに体重は2㎏程落ちた。
疲れるけど、充実してる毎日。

ただ…

あれからレイナと連絡を取ってない。

レイナからも電話やメールすらこなかったから、オレもこっちに来る日とか連絡しなかった。

レイナは寂しがり屋だから…きっと連絡してくると思ってたのに

全くの音信不通。

このまま別れる事になるのかもしれない…自然とそう考えるようになってきた。

レイナに会いたいって気持ちも冷めてくる。

──そうだよな。

元々、3ヶ月間付き合うなんて言ったし
今もレイナはそんな気分でオレと付き合ってたのかもしれない…

『愛してる』
『大好き』

…そんな彼女の言葉はみんな嘘かよ?

短期間にのぼせ上がって、勢いで言っちゃった言葉?

それとも演技?

キャバ嬢だもんな。男を喜ばせるのは得意だし。

あーんな女!

何とかしてやりたいって思ってたオレが単純バカだったって話しか。





本気で
愛してたのに…
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