プライベート・スカイ
「アハハ。じゃ、いつがいいですか?」

「うーん、いつにしようか」

「今夜とか…ダメですか?」

「今夜?てか、今から作るの?」

「朝、煮物作ってきたし、あとちょっとしたものなら。

私…青山さんと一緒に居たいんです…」

結構、自分からガンガン来るタイプなんだな。
別にいいけど。

──そう。別にもういいや。オレだって好きにするよ。

「分かった。行くよ」

こっそり待ち合わせの約束を交わした。
宴会が終わるとオレは家に帰るフリをして

まり子と約束した場所で落ち合うと、彼女の家に行った。

途中、彼女の方から手を繋いでくる。それをオレは嫌がりもせずに受け入れた。

多分、まり子的にはもう彼女気分。まぁ、そうか。ほとんど告られてる状態で家に行く事にしたんだから

これはOKって事になってるんだろう…



家に着いて、約束通りに彼女の手料理をごちそうになった。

煮物とかサラダとか、宴会で食べたわりには結構腹に入った。

本人が言うように料理は得意らしく、どれも美味しかったからかな。

食事の後も、お茶を飲みながら二人で色々話しをしていた時

まり子は急に立ち上がり




彼女の方からキスをしてきた。
< 226 / 379 >

この作品をシェア

pagetop