プライベート・スカイ
突然・しかも無理矢理なキスにレイナは拒否反応を示した。

「ん…っ!?ヤだ、こんな時にっ…」

こんな時に?
だから何だよ!!

オレは途中で止める気はなかった。レイナのスカートをまくり上げ太ももを触っていく。

ここでレイナと最後までしてやろうと思った。

もう、どうだっていい。

「待って!どうしたの透依!こんなのおかしいよ!!」

「そうだよ、オレ頭がおかしいんだよ!もうどうだっていいんだ!

レイナを無理矢理犯したって平気だし、誰かに見られたって平気だよ!

オレの事好きだって言うなら…言うこと聞けよ!」

「好きよ…私は貴方が好きなの。だから何をされたって構わない

でも…透依はそれで満足する?」

正直、八つ当たりだった。

母親の死が思っていたよりもショックだったし
側に居てくれなかったレイナにも、怒っていたと言うよりは
すねていたと言う方が近い。

レイナはオレを抱きしめた。

急に足の力が抜けて、ガクンと座り込む。

「ゴメンね…側にいられなくて…ゴメンね…透依」

「レイナ…」

彼女がオレの頭をなでながら何度も謝る。
抱きしめる彼女の細い腕が暖かい。

オレ…気づくと泣いてたんだ…


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