プライベート・スカイ
そう言うと、オレは自分でも驚くくらいホッとした。

レイナは振り返り、オレに抱きつく。



「私のこと

    好き?」



「──好きだよ。愛してる」

「私も。透依のことが大好きだし、愛してる。ゴメンね…ずっと連絡できなくて…」

「もういいよ。オレも意地になってたし、子供っぽかったよなって思った」

「フフ、私も同じこと考えてた」

頑固だった自分がバカみたいだ。素直になれば、こんなに気持ちが楽になれるのに。

レイナが好きだ。

レイナじゃなきゃダメっていうくらい、オレは彼女を好きになってる。

「もう離さない。ずっとオレだけのものにする。
だからレイナを守りたいと思うし…ダメって言われるかもしれないけど

レイナを向こうに連れて行けるように、レイナも考えてくれないか?」

「うん…!」

ギュッっとオレ達は抱きしめあった。
力を緩めたら居なくなりそうだ。

お互いの独占欲は強く、本当に一つになりたかった。

一度キスをすると、もう唇を離すことができない。
唇を重ね合わせながら、お互いの身体を確かめ合った。

オレだけのレイナ。
狂いそうなくらい好きだ。

久しぶりにオレ達は愛し合った。


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