プライベート・スカイ
──久々だったし
もうダメかと思ってたから余計、頭を真っ白にしてレイナを抱いた。
まだまだ抱きたいけど…
「告別式が始まるな…」
時計を見ながらため息をついた。
さすがに長男が居ないとなると親父にも親戚にも怒られるし
母さんにも悪いし。
「行かなきゃ、ね。服着ましょ」
「ん。仕方ないよな」
諦めてオレ達は起きて服を着た。オレが服を着終わっても、レイナの方が時間がかかってる。
彼女を部屋に残し、オレは下の冷蔵庫から水を二本持って部屋に戻った。
「ハイ、喉渇いたでしょ」
「ありがとー。ちょうど水が飲みたかったの」
「汗かいたからな」
二人共、自然に笑顔になる。
そういう空気が、久しぶりに幸せだなって感じた。
家にタクシーを呼んで会場に戻ると、式が始まる10分前だった。
会場の少し手前でタクシーを降りて、二人別々に会場へこっそりと入る。
レイナはアマゾンの所へ。
オレは居なくなった理由を『腹痛だ』と周りに言ってごまかした。
祭壇の最前列に佳依の姿を見つけ、その隣に座る。
「今までドコに行ってたんだよ?」
「あー、腹痛くてトイレにいたんだ」
「ふーん。ずいぶん遠いトイレだな」
もうダメかと思ってたから余計、頭を真っ白にしてレイナを抱いた。
まだまだ抱きたいけど…
「告別式が始まるな…」
時計を見ながらため息をついた。
さすがに長男が居ないとなると親父にも親戚にも怒られるし
母さんにも悪いし。
「行かなきゃ、ね。服着ましょ」
「ん。仕方ないよな」
諦めてオレ達は起きて服を着た。オレが服を着終わっても、レイナの方が時間がかかってる。
彼女を部屋に残し、オレは下の冷蔵庫から水を二本持って部屋に戻った。
「ハイ、喉渇いたでしょ」
「ありがとー。ちょうど水が飲みたかったの」
「汗かいたからな」
二人共、自然に笑顔になる。
そういう空気が、久しぶりに幸せだなって感じた。
家にタクシーを呼んで会場に戻ると、式が始まる10分前だった。
会場の少し手前でタクシーを降りて、二人別々に会場へこっそりと入る。
レイナはアマゾンの所へ。
オレは居なくなった理由を『腹痛だ』と周りに言ってごまかした。
祭壇の最前列に佳依の姿を見つけ、その隣に座る。
「今までドコに行ってたんだよ?」
「あー、腹痛くてトイレにいたんだ」
「ふーん。ずいぶん遠いトイレだな」